渡辺耳鼻咽喉科の診療内容

院長 渡辺忠彦

岐阜市金町丁目9 Tel.058-265-0256

[守備範囲] [神経耳科] [渡辺耳鼻咽喉科で出来る検査] [通常行なっている処置・手術]
[基本的診療方針] [個別的診療方針]
[中耳炎] [アレルギー性鼻炎] [副鼻腔炎]
[急性咽喉頭炎・声門下喉頭炎] [中耳炎・副鼻腔炎・咽頭炎の混合型]



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A.渡辺耳鼻咽喉科の守備範囲

1.標榜科目

耳鼻咽喉科

アレルギー科

リハビリテーション科

心療内科

2.特殊外来

神経耳科専門外来

めまい平衡障害外来

顔面神経外来

音声外来

補聴器相談室

何でも相談室

3.守備範囲

一般耳鼻咽喉科疾患

神経耳科領域の疾患

めまい・平衡障害及びその関連疾患

顔面神経疾患

アレルギー性鼻炎及びその周辺疾患

心身症

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B.神経耳科Neuro-Otology領域

1.聴覚障害

・突発性難聴

・音響外傷

4.三叉神経

・三叉神経痛

2.めまい・平衡障害

・メニエール病

・前庭神経炎

・良性発作性頭位性眩暈

・脳循環不全

3.顔面神経

・特発性顔面神経麻痺

・顔面チック

・顔面痙攣症

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C.渡辺耳鼻咽喉科で出来る検査

1.頭部X線検査

2.内視鏡検査

・ファイバースコピー

中耳ファイバースコピー

嗅裂部ファイバースコピー

鼻咽腔ファイバースコピー

副鼻腔入口部ファイバースコピー

喉頭ファイバースコピー

食道フアイバースコビー

・食道鏡・気管支鏡検査

3.機能検査

・聴力検査

純音聴力検査

標準純音聴力検査

内耳機能検査

後迷路機能検査

簡易聴力検査

中耳機能検査

語音聴力検査

標準語音聴力検査

ことばのききとり検査

耳鳴検査

補聴器適合検査

自由音場での聴力検査

SPLメータによる聴力検査

・平衡機能検査

標準検査

頭位及び頭位変換眼振検査

温度眼振検査

回転眼振検査

視運動眼振検査

指標追跡検査

迷路瘻孔症状検査

電気眼振図

重心動揺検査

重心動揺計

パワー・ベクトル分析

電気刺激検査


・チンパノメトリー

・耳小骨筋反射検査

・耳管機能検査

・嗅覚検査

静脈性嗅覚検査

・味覚検査

電気味覚検査

・音声検査

音声機能検査

音響分析

・筋電図検査

筋電図

誘発筋電図

瞬目反射

・涙液分泌機能検査

・心理検査

・呼吸機能検査

呼吸抵抗測定

・心電図検査

 

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D.渡辺耳鼻咽喉科で通常行っている処置・手術

1.処置

a.鼓室洗浄

  • 2%硼酸水にて洗浄

b.鼻洗浄

  • 1%重曹水や生理食塩水にて洗浄。通水中(レバーを押さえている間)に嚥下(つばを飲み込んだり)すると、耳管が開いて中耳腔に洗浄液がはいるので、嚥下運動をさせないように注意する。
  • 慣れるまでは、アーと発声させて通水し、声が出なくなったらレバーを放すように指導するとよい。

c.プレッツ置換法

  • 確実に懸垂頭位(顎の先と外耳孔が垂直)になるようにして、口から呼吸をさせる。
  • 鼻腔内を吸引して、きれいにする。
  • 薬液を注入して、副鼻腔入口部に到達させてから、その外鼻口塞いで、すかさず反対側の外鼻口から吸引して陰圧を掛ける。1〜2秒してから外鼻口を開放して陰圧を元に戻す。1〜2秒したら再び陰圧を掛ける。これを繰り返す。
  • 慣れるまでは、薬液を注入したときに、吃驚して吸気すると、薬液を吸い込んでむせることがある。この場合も、アーと発声させながら実施するとよい。
  • 陰圧を掛けたときに、副鼻腔内の膿汁が吸い出されて副鼻腔内が陰圧になる。ここで圧を戻すと、比重の重い薬液が副鼻腔内に吸い込まれる。この操作を繰り返す内にだんだんと副鼻腔内の膿汁が吸い出されて、 薬液と置換される。これがプレッツ置換法の原理である。

d.上顎洞穿刺洗浄

  • 京大式探膿針を使って、下鼻道より穿刺し、生理食塩水にて洗浄している。
  • 洗浄後抗生剤等の注入を行う。

e.ネブライザー

  • 通常のジェット・ネブライザーの装置は薬液を5〜10ミクロンの霧状にして空気中に懸濁させる。これをエアロ・ゾルというが、これは鼻腔・鼻咽腔などの複雑な形状の場所に薬液を到達させる大変有効な手段である。
  • 副鼻腔などの閉鎖腔に、このエアロ・ゾルを到達させるには、一工夫を要する。
  • 先づ、鼻をよくかませる。器具の活栓を押さえて、薬液の霧化が正常に起こることを確認しておく。
  • 鼻先(ノーズピース)を外鼻口にきちっとあてて、器具をを水平に保ち、活栓を開放したままにしておくと、鼻腔の方からも気流がおこる。ここで嚥下運動をさせると、鼻咽腔が閉鎖されて鼻・副鼻腔内が陰圧になり、耳がポンとする。ここで活栓を閉じ、薬液を霧化させてエアロ・ゾルを作り、鼻腔内に送り込むと、陽圧になった鼻腔から陰圧の副鼻腔に薬液のエアロ・ゾルが入って行くことになる。
  • この操作を繰り返す。現在の器具では3分間に1〜2ミリリットルの薬液の霧化が出来る。一度に大量の薬液を器具に入れて置かないように心掛ける。

f.喉頭処置

  • 喉頭注入という手段もあるが、現在は薬液を喉頭腔内にスプレーすることで行っている。
  • 通常の場合は、血管収縮剤とステロイド薬の混合液を使用している。

g.超音波ネブライザー

  • 薬液の霧化を超音波によって行うもので、0.5〜3ミクロン程度の微粒子のエアロ・ゾルが出来る。
  • エアロ・ゾル療法では、粒子の大きさが重要である。粒子の大きさによって、到達場所が異なる。1ミクロン以下の粒子は肺胞まで到達し、その途中は素通りする。
  • 咽頭に落としたいときは、蒸気吸入などの20ミクロン以上の粒子が適当である。

 

2.手術

・耳の手術

鼓膜切開

鼓膜穿孔閉鎖術

鼓膜形成術


・鼻副鼻腔の手術

鼻茸摘出術

鼻腔粘膜焼灼術

高周波メス

スパークギャップ式

トランジスタ発振方式

超高周波メス

炭酸ガスレーザー

鼻甲介切除術

炭酸ガスレーザー

篩骨洞鼻内手術

内視鏡下副鼻腔手術

・口腔咽頭の手術

扁桃周囲膿瘍切開術

口蓋扁桃摘出術

アデノイド切除術

舌根扁桃切除術

唾石摘出術

咽後膿瘍切開術

咽頭異物除去術

・喉頭の手術

喉頭異物除去術

喉頭膿瘍切開術

喉頭ポリープ切除術

・その他の手術

 

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E.渡辺耳鼻咽喉科の診療方針

1.基本的診療方針

a.お客様は神様か

  • 我々にとって患者さんはお客さんである。お客である患者に合った医療サービスを提供することが、我々の任務である。お客さんを神様であると思えとは言わないし、何でも患者の言うままでよいとも思わない。また、無条件で患者に迎合する必要もないと思っているが、しかし、渡辺耳鼻科に来た甲斐がなければならない。
  • 患者さんの病状をしっかり把握して、正しく診断し、的確な治療を進めなければならない。これはプロとしての責務である。例え苦痛を伴っても、それが治癒に導く近道ならば、その最短距離を確固たる信念を持って、患者さんを説得し、それを勧めねばならない。渡辺耳鼻科へ行ったら、「のど」を引っかき回すし、鼻に棒を突っ込むからかなわんので、もう行きたくないと思っても、何とか我慢してその辛さを通り越せるように、手を引き後押しをして、出来るだけ多く手を掛けてあげるのも、非常に重要で大切な我々の仕事である。
  • b.手を掛けるのは誰にでも出来る最初で最後のこと

  • 何回も通院している患者さんは事情が分かっているし、慣れているので、自分でサッサと済ませて帰ってしまう。ついそれが当たり前と思いがちであるが、こんなことはプロとしては許されない。毎日の業務は、善意でやっているのではなく、仕事であることを忘れてはならない。仕事であるからには、何でも 100% 満足に出来て当たり前なのであって、間違いや手抜きは決して許されないということを忘れてはならない。だからこそはじめて患者さんから「有り難うございます」と言ってもらえるのである。
  • c.患者の権利とは==医療は誰の物==

  • インフォームド・コンセントがやかましく言われているし、「患者の権利」が守られなければならない、という声もうるさいほどである。しかし、患者さんの病状をしっかり把握して、正しく診断し、的確な治療を進めるのが、診療の大原則である。
  • インフォームド・コンセント患者の権利主張が、この大原則を否定するものでは決してない。患者さんとしても何でも自分の言うままの診療をせよとは考えていないはずである。
  • 患者さんにとっては、自分が今どうなっていて、これからどうなるか、が重大関心事である。それを十分に理解してもらわなければならない。治療方法に関して、選択の余地があれば、患者本人の希望に沿った方法を選べばよい。選択の余地が無ければ、そんなことは言っていられない。例え苦痛を伴っても、それが治癒に導く最短距離の近道ならば、そのように信念を持って実行しなければならない。
  • d.ハートのある患者本位の診療とは

    いくら手を掛けても、掛け過ぎということはない!

    応答は素早く、ゆっくり、はっきり、大きい声で!

    患者さんの為になるなら、叱られることを厭うな!

    間違いは忘れた頃にやってくる!

    真心も技術の裏付けで花開く!

    e.何でも相談室の活用を

  • 日常の診療時間の中では、患者さんと充分時間をかけてゆっくり話をすることが出来難いことが多い。また、たとえいろいろと聞きたいことがあっても、他の患者さんに気がねをして、言い出せない場合も多いと思う。こんな時のために、是非活用していただきたいものである。
  •  

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    2.具体的個別的診療方針

    a.急性化膿性中耳炎

    • カゼなどでつまった鼻を強くかんだり、咳き込んだりしたときに、鼻の奥やのどの炎症が耳管(鼻の奥と中耳をつないでいる管で中耳の気圧を調整する働きをしている)を通って中耳に波及したもので、急速に中耳内の圧があがって来ると、激痛を伴う。炎症がゆっくり進展して来た場合には、痛みはなく、耳閉塞感(耳がぼーんとしたり、つまった感じ)だけのときもある。
    • 鼓膜切開をして、排膿し中耳内圧を下げるのが、激痛を取り除く、最善の方法である。切開しなくても、そのうちに鼓膜が自潰(グジュグジュにつぶれる)して、孔が開けば、痛みは無くなるが、早めに切開した場合に比べて、遷延し(治癒するのに時間がかかり)、時には慢性化して、鼓膜に大きな穿孔が残り、難聴になることが多い。ただ、鼓膜切開にもリスクはある。ごくまれには切開後鼓膜穿孔が残ることもある。
    • 耳管の炎症をとり、耳管の働きを正常に戻さない限り、中耳炎は治癒しない。早めに切開した場合には、鼓膜がしっかりしているので、切開した鼓膜の孔を通じて、中耳や耳管の風通しがよくなり、治癒を促進することが多い。
    • 中耳や耳管の風通しをよくするためには、鼻やのどをきれいにしておくことが大切である。鼻がつまったままにしおくと、耳漏(みみだれ)が止まらず、鼓膜穿孔が残ったりして、慢性中耳炎に移行することもある。
    • 一旦は良くなっても炎症の再発を繰り返し、中耳腔に非常にドロドロの液が溜まる滲出性中耳炎に移行することも多い。

     

    b.慢性化膿性中耳炎

    • 急性化膿性中耳炎の治癒が遷延して、鼓膜に穿孔が残り、耳漏を繰り返しているもの。炎症は中耳腔のみならず、側頭骨内にも炎症が波及し、依然として再燃をくりかえしている。
    • 中耳腔・耳管の風通しをよくすることに心がける。耳管通気・鼓室洗浄を根気良く続けることが肝腎である。
    • どういう細菌が感染しているのか調べて、使用薬剤を選択する。

     

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    c.副鼻腔炎

    • カゼなどによる急性鼻炎に続発して、上顎洞・篩骨洞・前頭洞などの副鼻腔に起こった炎症がそのまま継続しているもの・・・・・・・・・・急性副鼻腔炎
    • いくつかの副鼻腔に炎症が起こり、時には上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞など全副鼻腔に炎症が起こっているもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・併合性副鼻腔炎
    • 急性副鼻腔炎の治癒が遷延して慢性化したもので副鼻腔粘膜の病変が高度で、粘膜の変性が著明なものが多く、時には粘膜の一部がキノコ状に増生した鼻茸を伴っていることも多い。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・慢性副鼻腔炎(所謂蓄膿症)
    • 鼻洗浄
    • ネブライザー
    • プレッツ置換法
    • 上顎洞穿刺・洗浄
    • 鼻茸摘出術
      鼻茸で鼻腔内が狭くなっていたり、閉塞している場合には、鼻茸を摘出して鼻腔内の空気の流れを改善することで、副鼻腔炎の治癒を促進する。この場合に、機械的な切除ばかりでなく、超高周波メスやレーザーメスによる凝固・蒸散なども有効な手段である。
    • 鼻内整形手術
      鼻茸だけではなく、鼻粘膜の肥厚や鼻中隔の弯曲とか鼻中隔結節などのために、鼻腔通気度が障害されているときには、鼻中郭矯正術や鼻内整形手術を行なって鼻腔内の空気の流れを改善することで、副鼻腔炎の治癒を促進する。この場合にも、超高周波メスやレーザーメスによる凝固・蒸散なども活用され、内視鏡下の手術も行なわれている。

    d.急性咽喉頭炎・声門下喉頭炎

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    e.アレルギー性鼻炎

    • ホコリ、ダニ、花粉などの吸入性抗原の吸入により、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどの鼻症状が起こったもので、最初は抗原物質を吸入しても無症状のことが多いが、吸入するたびにだんだんと体内の抗体が多くなって、その抗体価があるレベルを超えたときに、その抗原物質を吸入すると発症する。
    • 病態はアレルギー性炎症であるというのが、最新の考え方である。

    一般的治療

    抗原物質を避ける

    • マスク
    • カーペット・絨毯を止める
    • パイプ枕の使用

    薬剤によるアレルギー反応の抑制

    • 抗アレルギー薬を服用することでアレルギー反応の発現を抑制することを基本的治療方針とするが、薬剤の効力が現れるまでには、ほぼ2週間必要である。その間の症状を抑制するために、対症薬・局所ステロイド剤を使用する。症状が治まってきたならば、対症薬の使用は中止する。
    • 花粉症の場合は、時期が特定出来るので、初期療法 が良い方法である。
    • 変質薬も同様な初期療法が良い。
    • 初期療法とは
      花粉症の場合は、抗原である花粉の飛散時期が特定出来るので、飛散開始の2週間前より抗アレルギー薬服用することで、アレルギー反応の発現を抑制することをねらった方法である。
      初期療法には、抗アレルギー薬の服薬ばかりでなく、体質改善薬の注射などを行なう場合もある。

    抗アレルギー薬

    局所性ステロイド剤

    対症薬

    変質薬(体質改善薬)

    根本的治療

    局所のアレルギー反応を起こさないような身体条件の醸成

    減感作療法

    特異的抗原によるもの

  • 特定の抗原エキスを10万倍程度のものから皮下注射で週2回投与して、徐々に濃度を上げ、最終的には10倍程度まで持ってくる。
  • 以後は維持療法として、月1・2回程度の投与を行うもの。約2年を要する。
  • 非特異的抗原によるもの

    変質療法

    手術的治療

    鼻内形成手術

    • 下鼻甲介切除術
    • 粘膜下下鼻甲介骨切除術

    鼻腔粘膜焼灼

    高周波手術

    高周波メスによって、下鼻甲介の粘膜下の毛細血管網を凝固して、血液の貯留による腫脹を抑える。

    レーザー手術

    炭酸ガスレーザーなどのレーザーメスによって、鼻粘膜表面を凝固してアレルギー反応が起こらないようにするもので、苦痛も少なく外来通院でも行なえる優れた方法である。

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    f.副鼻腔炎・急性咽喉頭炎とスギ花粉症の混合型

    細菌感染による急性炎症とアレルギー性炎症の混合している状態で、状況は非常に悪い。両方の治療を強力に行わなければならない。

    g.中耳炎・副鼻腔炎・咽頭炎の混合型

    • 通常小児の急性化膿性中耳炎には、程度の差はあるが副鼻腔炎・咽頭炎が合併していることが殆どである。
    • 副鼻腔炎・咽頭炎を軽快させて、中耳腔への風通しを改善しなければ、中耳炎は治癒しない。
    • プレッツ置換法
    • 時に耳管処置
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    更新日 : 98/08/10

    名前 : 渡辺忠彦

    電子メール アドレス : wjorl@tcp-ip.or.jp